スーパーからホームセンター、作業服販売店チェーン、コンビニ、仏壇・仏具専門店──。幅広い業態を展開し、今や売上高が1兆円に迫る流通グループがある。それがベイシアグループだ。

 その特徴は何と言っても「安さ」。例えば、北関東を地盤に約130店舗のスーパーを展開するベイシア(前橋市)には「もやし1袋17円」といった激安商品が並ぶ。それもそのはず、売上高に占める販売管理費の比率は20%以下。セブン&アイ・ホールディングスと比較すると、10ポイント近く低い水準だ。徹底してコストを切り詰め、その分安く売る。ベイシアに限らず、それがグループ各社に共通する戦略だ。

 そんなベイシアグループが最新のITシステムを導入し、さらに安さを追求しようとしている。その代表例がホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)とベイシア、作業服販売店チェーン最大手のワークマンの3社だ。

 売上高が約3700億円(2014年2月期)とグループの稼ぎ頭であるカインズでは、プライベートブランド(PB)商品の比率が約4割を占め、会社の屋台骨を支える。2つの会議体とITシステムを駆使し、人気PB開発と在庫リスクの低減を両立している。

●数字で見るベイシアグループ
●数字で見るベイシアグループ
写真撮影:北山 宏一
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●ベイシアグループの歩み
●ベイシアグループの歩み

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