今回は、ネットにおける個人ユーザーの収益源多様化と、プラットフォーム依存の危険性について話したいと思います。
2015年1月5日、LINEは自作スタンプの作者取り分を3割減らすことを発表しました。
「LINE」自作スタンプ、作者の取り分3割減 売り上げの50%→35%に – ITmedia ニュース |
LINEの自作スタンプでは、去年8月の時点で上位10位に入れれば1,000万円以上の収入を得ることができたことから、スタンプ製作者が殺到しています。切り下げた報奨金は現在とても時間がかかっているアイコン審査の迅速化などに活かされると発表されています。
また、報奨金の切り下げの話題はLINEに限った話ではなく、他のサービスでも事欠きません。2ちゃんねるまとめサイトでは「YouTuberへの報奨金が減ってきている」のではないかという話題が盛り上がりました。
0.05円~0.025円まで下がってるらしいで 【悲報】 youtuber終了wwwwwwwwwwwwwwwwww|ラビット速報 |
まとめの中の動画で訴えてるYouTuberに限定で起きていることかもしれませんが、YouTubeからの収益の割合の少なさに不満をもっているYouTuberは彼の他にも世界中に存在しています。動画のサブスクリプション配信サービスHuluの経営陣によってスタートした、YouTubeキラーとして注目を集めている動画サービス「Vessel」はサービスの優位性について以下のように話しています。
Vesselのような企業が収益を上げるために、YouTubeの著名なスターからのサポートを得ようとしている。そのため、キラールはVesselを利用することによって広告収入で成り立っているYouTubeなどのようなサイトで活動するより20倍ほど稼げると強調する。Vesselの広報によれば、「サービス初期の段階で、クリエイターは1000ビューあたり50ドルの収入を得ることが出来ると見込んでいる」とのことだ。YouTubeの場合、1000ビューあたりの収入は2ドルである。 (中略) YouTubeで活躍するクリエイターたちは、上がった収益のうち、わずか55%だけを手にすることが出来る。ここ数年、vlogger達はYouTubeに取り分を上げるよう頼み込みつつ、他の活動手段が無いかを模索していた。この状況はVesselにとって、YouTubeで活動するクリエイター達のトップ100-200にオファーを出すのに好都合だ。 ASCII.jp:YouTubeキラー気取りの「Vessel」について分かっていること |
少し前には、Amazonのアフィリエイトプログラムの報奨金低下が、参加者の間で大きな話題となりました。実際に、数年前までは売上数が大きいと、売れ筋の本やCDと言った商品でも10%に近い報奨金が得られていましたが、今では2%~3%固定となりAmazon以外の収益源を模索するブログが続々現れています。
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