中国の調査会社Analysys Internationalは現地時間2月16日,2005年第4四半期における中国ノート・パソコン市場に関する調査結果を発表した。それによると,同市場のノート・パソコン出荷台数は前期比44.4%増の103万台,出荷高は同24.6%増の84億2000万元(10億5000万ドル)となった。ただし競争激化により価格戦争が生じているため,利益率は減少しているという。

 出荷台数の内訳は,企業ユーザー向けが77万8000台(前年同期比43.5%増),家庭ユーザー向けが25万7000台(同46.9%増)。

 中国のLenovoがシェア35.8%で首位を獲得し,米Dell,米Hewlett-Packard(HP)がこれに続いている。

 主力製品の価格帯は8000~1万元に下がり,この価格帯の出荷台数は全体の23.7%を占める。なお8000元未満の出荷台数は前期と比べて減少しており,「消費者が低価格ノート・パソコンの品質に懸念を示すようになっているため」(同社)とみる。

 同社は「中国のノート・パソコン市場が発展を遂げるには,販売チャネルのサポートとブランド認知が重要な課題となる」と述べている。

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