米Oracleが,新アーキテクチャ「Oracle Fusion Architecture」と新アプリケーション体系「Oracle Fusion Applications」のロードマップや機能を米国時間1月18日に発表した。Oracle社社長のCharles Phillips氏は「Fusion Applicationsの開発は既に半分は終了しており,2008年のリリース目標に向かって予定通り進んでいる」と述べた。

 Fusion Architectureは,ミドルウエア「Oracle Fusion Middleware」上で動くFusion Applicationsの基盤で,開発ツールなども提供する。サービス指向アーキテクチャ(SOA),エンタプライズ情報アーキテクチャ,グリッド・コンピューティングという3種類の技術をベースとしている。

 Fusion Applicationsは段階的に利用可能とする計画で,2006年にはWebサービス・リポジトリ機能とビジネス・プロセス管理機能「Oracle BPEL Process Manager」を提供する。

 Webサービス・リポジトリ機能を利用すると,Javaポートレット規格JSR-168に準拠した「Oracle Portal」などのポータル・ソフトウエアで,複数のアプリケーションを連携させることが可能となる。Oracle BPEL Process Managerは,Webサービス・リポジトリを用い,標準ベースのビジネス・プロセスを設計および実装できる。

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