米Motorolaが米国時間1月19日に,2005年第4四半期と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は104億3000万ドルで,前年同期の88億4000万ドルと比べ18%成長した。継続事業による1株当たり利益は0.47ドルで,前年同期の0.28ドルと比べ68%増加した。

 携帯電話事業の売上高は前年同期比30%増の65億ドルで,出荷台数は同40%増の4470万台。世界市場におけるシェアは,前年同期より3.1ポイント増の19%となる見込み。

 その他の事業別売上高は,政府機関および企業向けモビリティ製品事業が18億ドル(前年同期比8%増)。ネットワーク事業は15億ドル(同4%減),家庭向け接続製品事業は6億7500万ドル(同1%増)だった。

 通期の売上高は368億4000万ドルで前年の313億2000万ドルから18%増加。継続事業による1株当たり利益は1.82ドルとなり,前年の0.90ドルと比べ102%増加した。携帯電話事業の売上高は前年比25%成長し,出荷台数は前年比40%増の1億4600万台に達した。

 同社会長兼CEOのEd Zander氏は,「第4四半期および通期の業績にたいへん満足している。シームレスなモバイル性を目指す当社の構想に賛同してくれる顧客に対し,今後も魅力ある製品と技術を提供していきたい」と述べた。

 同社は2006年第1四半期の見通しについても明らかにした。売上高は93億~95億ドルの範囲で,ストック・オプション経費を除いた1株当たり利益は0.27~0.29ドルと予測する。

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