京セラとフィンランドNokiaは,携帯通信端末に関連する特許をめぐる係争が解決したことを現地時間1月10日に発表した。両社は,係争の対象だった特許権の相互使用を認める契約を結んだことを明らかにした。

 契約により,京セラはNokia社のCDMA,PHS,PDC規格に関する基本特許とその他いくつかの特許の使用許諾を受け,すべてのCDMA携帯通信端末とモジュール製品についてNokia社に使用料を支払う。また,Nokia社は,同社のすべての携帯通信端末,モジュール,インフラ製品を対象として,京セラのすべての規格に関連する基本特許とその他いくつかの特許の使用許諾を受ける。

 両社は,2004年2月以来,携帯通信端末に関連する特許をめぐり争ってきた。使用料の金額などの詳細は明らかにされていないが,両社は今回の特許権の相互使用を認める契約により,「両社間のすべての係争は無条件で解決された」としている。

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