ノルウェーのOpera Softwareは現地時間11月15日に,Ajaxを使った携帯電話機向けWebアプリケーションを作成できるソフトウエア開発キット(SDK)「Opera Platform SDK」のベータ版を公開した。ベータ版は同社のWebサイトからダウンロードできる。

 AjaxはAsynchronous JavaScript+XMLの略称。規格の名称ではなく,JavaScript,CSS,XMLといった既存の技術を組み合わせてWebアプリケーションを構築する手法。WebサーバーとWebブラウザ間の通信を非同期化し,Webページの更新をリロードすることなく行える。画面表示の変更が容易になるので,一般的なデスクトップ・アプリケーション並みのスムーズなユーザー・インタフェースが実現できる。

 同社では,「Opera Platform SDKを使うと,HTMLやCSS,JavaScriptといったよく知られているWeb技術をベースにし,プラットフォームに依存しないアプリケーションを開発できる」と説明する。既存のコンテンツやWebアプリケーションを携帯電話機上で動く状態にするのも容易だという。

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