米Microsoftは,データベース・ソフトウエア「SQL Server 2005」およびアプリケーション開発環境「Visual Studio 2005」の最終版を,予定通り米国時間11月7日に提供開始した。Microsoft社が同日明らかにしたもの。現在コミュニティ技術プレビュー版(CTP:Community Technology Preview)を提供中の電子商取引向けサーバー・ソフトウエア「BizTalk Server 2006」については,ベータ2版を2005年中に,最終版を2006年前半に利用可能とする。

 Visual Studio 2005は,サービス指向アプリケーション構築用ライフサイクル・ツール「Visual Studio Team System」など各種ツールを同梱し,機能を拡充した。49ドルという個人開発者でも購入しやすい「Express Edition」を用意する。

 SQL Server 2005にはレポーティングおよびデータ分析用のツールを組み込んでいて,業務情報をこれまでよりもよく見通せるという。同社では「SQL Server 2005対応ソリューションの提供を計画しているパートナの数は1500社を超える」としている。

 同社はBizTalk Server 2006の「Enterprise Edition」および「Standard Edition」に,他社製データベースなどと連携させるための新しいアダプタを16種類同梱する。このアダプタを使用すると,PeopleSoft,Siebel,Oracle Database Connector,Oracle Application Suiteなどとの相互接続が可能となる。16個のアダプタのうち,9個はこれまでサードパーティが開発/販売していた製品である。

 また同社は,BizTalk Server 2006の価格変更についても発表した。Enterprise Editionを2万9999ドル,Standard Editionを8499ドルとする。これまで749ドルとしていた「Developer Edition」は449ドルにした。

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[発表資料(概要)]
[発表資料(BizTalk Server 2006)]