米Microsoftは,同年夏にリリースが予定される次期データベース・ソフトウエア「SQL Server 2005」の新しい製品ライン,価格などを米国時間2月24日に明らかにした。

 SQL Server 2005の製品ラインは,大規模企業向けの「Enterprise Edition」,中堅企業向けの「Standard Edition」,中小企業向けに価格を抑えて簡素化された「Workgroup Edition」,データ駆動型のアプリケーションを開発するための無償版「Express Edition」の4種類で構成される。

 同社は,現行の「SQL Server 2000」でも新しく「Workgroup Edition」を導入し,直ちに提供を開始することを明らかにした。

 同製品ラインの価格体系は,同社が先ごろ発表したマルチコア・プロセサ対応ライセンスを採用。コアの数ではなくプロセサ数に対応する。1プロセサあたりの料金とサーバーごとのライセンスが用意される。

 米国では,Enterprise Editionが1プロセサあたり2万4999ドル/サーバー1台あたり1万3499ドル,Standard Editionは1プロセサあたり5999ドル/サーバー1台あたり2799ドル,Workgroup Editionは1プロセサあたり3899ドル/サーバー1台あたり739ドルとなる。「Microsoft Data Engine for SQL Server 2000」の後継のExpress Editionは無償で提供される。価格は地域により異なる。

 同日,米Dellは,SQL Server 2000と2005の両方のWorkgroup Edition/Standard Editionを,同社の「PowerEdge」サーバーと組み合わせて販売することで合意したことを明らかにしている。トラブル・シューティング,導入ヘルプを含むソフトウエア・サポートもDell社から直接提供される。

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