米Microsoftは,データベース・ソフトウエア「SQL Server 2005」,アプリケーション開発環境「Visual Studio 2005」,電子商取引向けサーバー・ソフトウエア「BizTalk Server 2006」の最終版を米国で11月7日に提供開始する。Microsoft社が,オランダで現地時間7月5日に開幕した技術者向けセミナーTech.Ed 2005 Europeで明らかにしたもの。

 Microsoft社サーバー&ツール・マーケティング/ソリューション担当副社長のAndy Lees氏によると,「カリフォルニア州サンフランシスコで製品をキックオフし,数日から数週間後に欧州やその他地域でも利用可能とする」という。これに伴い,同社は11月中に50カ国で90回以上の発売イベント開催を計画している。

 また同氏は基調講演のなかで,3製品に既存製品や業界標準技術との互換性があることを紹介した。主な内容は以下の通り。

・「SQL Server 2005 Java Database Connectivity(JDBC)Driver」により,任意のプラットフォーム上で動作するJavaおよびJava 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)アプリケーションから,業界標準の方法でSQL Serverにアクセスできる。SQL Server 2005 JDBC Driverは,同社のWebサイトでダウンロード可能

・Visual Studio 2005と「ASP.NET 2.0」は,米リハビリテーション法(U.S. Rehabilitation Act)のSection 508,World Wide Web Consortium(W3C)のWebアクセシビリティ指針Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)に準拠した文書を生成する。さらにASP.NET 2.0の全ページおよびコントロールは,初期設定の状態でXHTML 1.0 Transitionalマークアップを生成する

・Visual Studio 2005対応のOffice System用ソリューション開発ツール「Visual Studio 2005 Tools for the Microsoft Office System」を使うと,Office用アプリケーションの開発をVisual Studio環境で行える。同ツールのベータ版は,同社のWebサイトで入手可能

・「SQL Server 2000 Reporting Services Report Pack for Microsoft Office SharePoint Portal Server 2003」により,SharePoint Portal Serverを通じてレポート・サーバーに置かれたレポートを閲覧できるようになる。同社はERPソシューション「Axapta 3.0」に対応した「SQL Server Reporting Services Report Pack for Axapta 3.0」も提供している。いずれも同社のWebサイトからダウンロードできる

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