米Hewlett-Packard(HP)は米国時間9月19日,米Peregrine Systemsを買収することで,両社が最終合意に達したことを発表した。Peregrine社の株式1株当たり,現金26.08ドルを支払う。買収総額は4億2500万ドル。
Peregrine社は,資産追跡,支出管理,プロセスの自動化,サービス管理など,企業がIT資産とITサービス全般を管理するためのソフトウエアを提供している。買収後,Peregrine社のサービス管理ソフトウエア製品は,HP社のOpenView事業部門に統合される。
買収手続きは,Peregrine社の株主と規制当局の承認を経て,2006年の第1四半期までに完了する見込み。
HP社によると,資産管理ソフトウエア分野が2008年までに10億ドル規模を超える見通しという。「Peregrine社の買収により,同分野での優位を強化できる」(同社)
HP社はまた,SAN(Storage Area Network)管理やSRM(Storage Resource Management)技術を手がける米AppIQを買収することで,AppIQ社と最終的な合意に達した。HP社とAppIQ社が同日明らかにしたもの。ただし両社は,買収金額など詳しい取引条件については伝えていない。
HP社Technology Solutionsグループ執行副社長のAnn Livermore氏は,「AppIQ社の買収により,企業がストレージおよびサーバー・インフラを最大限に活用できる集中的な機能を提供できるようになる」と説明する。
買収手続きは,規制当局の承認などを経て約45日以内に完了する予定。AppIQ社の事業はHP社Technology SolutionsグループのStorageWorks部門に移管される。
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