米In-Statは米国時間9月6日に,DSLやFTTH(Fiber-To-The Home)経由で配信するIPベース・テレビ(IPTV)サービス市場について調査した結果を発表した。それによると,2004年末時点のIPTV加入回線数は160万回線だったが,2009年末には3200万回線に急増する見込みだ。「その過半数をアジアが占めるようになる」(同社)

 In-Stat社アナリストのMichelle Abraham氏は,「多くの電気通信事業者が,TV放送やVODを提供し始めている。DVRやHDTVなどの高度な通信アプリケーションも次々に展開されるだろう」と述べた。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・北米では,米Verizonと米SBCが,TVサービスの本格始動で方を並べている
・テレビ番組やオンデマンド・コンテンツ,コンテンツ・セキュリティ,ミドルウエアを含めたIPTVの売上高は,2009年に6億ドルを超える
・欧州では,トリプル・プレイ(高速インターネット接続,VoIP,IPTV)提供への関心が高い

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