米Jupitermediaの一部門であるJupiterResearchは,米国の高品位TV(HDTV)およびデジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)に関する調査結果を米国時間7月21日に発表した。それによると,DVRを導入する米国家庭は,2004年の700万世帯から2010年には5500万世帯に増加し,普及率は47%に達する見込みだという。

 JupiterResearch社アナリストのTodd Chanko氏は「TVネットワークおよびその広告主のDVRに関する懸念が高まっているが,有料TV事業者は,今後2~3年で,DVRが戦略的に重要な役目を果たすことがわかるだろう」と述べた。
 
 また,HDTVモニターの導入家庭は,2004年の1300万世帯から2010年には7400万世帯に拡大する見通しだ。昨年末の時点で,HDTVサービスの受信世帯は400万世帯を下回っていたが,2010年には6900万世帯まで伸びる。

 「TVネットワークと有料TV事業者は同様に,HDTVに対する消費者の需要をはかりかねており,HDTV製作・配信のメリットと実質コストを測定しているところだ。このため,7つの放送ネットワークで,1日あたりのHDTVプログラムがわずか26時間という結果となっている」(同氏)

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