米Verizonは,同社のFTTP高速インターネット接続サービス「FiOS」で提供するTV配信「FiOS TV」で,米MicrosoftのデジタルTVソフトウエア・プラットフォーム「Microsoft TV」を採用する。Microsoft社が米国時間1月28日に明らかにしたもの。FiOS TVは今年中にサービスを開始する予定。

 Verizon社は,Microsoft TVを利用して,FiOS上で高品位TV,デジタル・ビデオのオンデマンド配信といったサービスを提供する。また,パートナ企業と協力し,FiOS TVユーザー向けにインタラクティブ番組ガイド(IPG)をはじめとする高度なアプリケーションを追加していく計画である。

 Verizon社Retail Markets部門プレジデントのBob Ingalls氏は,「Microsoft TVによって,当社は加入ユーザーに高度なデジタルTV機能を提供できるだけでなく,インタラクティブ・サービスを,業界で最もシームレスな統合サービスに発展させる無限の可能性を切り開くことができる」と述べた。同社は「最終的に数百万人がFiOS TVを選ぶと期待している」という。

 FiOS TVでは,Microsoft TVのほか,米Motorolaのハードウエアを利用する。Verizon社の情報配信プラットフォーム「iobiSM」も並行して実装する。加入ユーザーは,IPGのパーソナル化,コンテンツの検索,パソコンなどの接続デバイスを使った録画予約設定ができる。また,パソコンに保存してある音楽や写真をTVスクリーンで楽しむことが可能。

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