シンガポールのCreative Technologyは,携帯型メディア・プレーヤ用インタフェースに関する米国特許を取得したことを,米国時間8月30日に明らかにした。
当該特許は,米国特許番号「6,928,433」で,タイトルが「Automatic hierarchical categorization of music by metadata」。16件のクレームから成る。2001年1月5日に申請し,2005年8月9日に成立した。プレーヤのディスプレイ上で,連続する3つ以上の画面を使って,階層構造に従ってナビゲートし,多数の楽曲の中から1曲以上を選ぶ手法に関するもの。
同社が「Zen Patent」と呼ぶ同特許は,同社のMP3プレーヤ「Zen」および「NOMAD」で採用しているほか,「米Apple Computerの『iPod』といった競合製品でも見受けられる」と同社は主張する。「Zen Patentは,携帯型メディア・プレーヤのユーザーが効率的かつ直感的にプレーヤを操作し,曲を選択するためのユーザー・インタフェースをカバーする」(同社)
Creative社会長兼CEOのSim Wong Hoo氏は,「同特許が及ぶユーザー・インタフェースは,当社研究開発エンジニアが米国で発明したもので,最初に搭載した携帯型メディア・プレーヤは当社のNOMADだ。NOMADは2000年9月に出荷を開始している。一方iPodのリリースは,13カ月後の2001年10月だ」と説明する。
また同氏は,最近Apple社のマルチメディア・プレーヤ向けユーザー・インタフェースに関する特許申請が棄却されたという報道について触れ,「Apple社はこの特許申請を2002年10月28日に行った。関連する暫定出願は2002年7月30日で,Zen Patentの申請より18カ月遅い」と述べた。
◎関連記事
■「携帯型音楽プレーヤ市場,首位は米Appleの『iPod』」,米In-Statの調査
■「米国のMP3プレーヤ出荷台数,2010年まで年平均10%増加」,米調査
■米Apple,ポッドキャスティング機能を「iTunes」に実装,「iPod」の全機種をカラー液晶に
■米Apple,「iPod photo」と「iPod mini」の新製品を発表
■「2004年の世界ブランド首位は米Apple,アジアの首位はソニー」,米調査
■「携帯型音楽プレーヤ,消費者のニーズは1000曲収録可能な容量」,米調査
■「MP3再生装置の世界市場市場,2008年には580億ドル規模に拡大」,米調査
■米Gateway,音楽と写真を持ち歩けるカラー画面のメディア・プレーヤ
[発表資料へ]