米Googleは,チャット機能を備えるインスタント・メッセージング(IM)サービス「Google Talk」(ベータ版)の提供を開始した。Google社が米国時間8月24日に明らかにしたもの。同サービスは無料だが,利用には同社のインターネット・メール・サービス「Gmail」のアカウントが必要。対応OSはWindows XP/2000。

 同社Webサイトからソフトウエアをダウンロードすると,Gmailのコンタクト先が自動的に取り込まれる。「Add friend」ボタンをクリックして,新たに通信相手を登録することも可能。チャットをする際は,コンピュータのマイクとスピーカーを使用する。

 Google Talkは, 「Trillian」「Adium」「iChat」「GAIM」「Psi」など,他社製IMクライアントと通信できるのが特徴。米メディア(Internetnews)によると,Google Talkは,IM向けプロトコル標準「Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)」を基盤とする。

 Google社Product Management担当ディレクタのGeorges Harik氏は,その理由を「異なるプロバイダの電子メールや電話が自由に通信できるように,IMでもクライアントに関わらずやり取りできるようにしたかった」と述べている。

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