調査内容 2008年6月に導入したノート・パソコン
調査時期 2008年7月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3062件(1126件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2008年6月に導入したノート・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)。導入ユーザー数はデルが2007年3月実績(4月調査)以来16カ月連続のトップ。メーカー別導入台数は,日本HPが全台数の約3分の1(34.5%)を占めて首位に立った。

 ノート・パソコンの今回の1回答平均は63.7台で,前月2008年5月実績の37.9台から約68%の大幅増。過去1年間では2007年10月実績(88.7台),2007年12月実績(66.2台)に次ぐ3番目に高い値だ。

 ただし今回は,大量一括導入の回答が3件(通信サービス,運輸/エネルギー,機械製造業のユーザーで各1件)あり,この3件を合わせると,ノート・パソコンの全導入台数の過半数(9300台分)を占める。この3件の回答を除外すると,今回の2008年6月実績の実質平均台数は31.7台。前月(実質平均台数33.2台)から約5%の減少となる。

 さらにこの大量一括導入回答分を除いた場合,今回のノート・パソコン導入台数のメーカー1位から7位までの順位は大逆転。NECが首位に上がり,日本HPとデルは上位5社から陥落する。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など,異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年7月調査では,ノート・パソコンでは4700台(1回答あたり約16.3台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外してある。
 調査実施時期は2008年7月中旬,調査全体の有効回答は3062件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1126件。

図●前月(2008年6月)のノート・パソコンの導入台数(n=288)