調査内容 2008年5月に導入したノート・パソコン
調査時期 2008年6月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3163件(1207件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2008年5月に導入したノート・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)。導入ユーザー数はデルが2007年3月実績(4月調査)以来15カ月連続トップ。メーカー別導入台数は2008年1月実績以来前月2008年4月実績まで,4回の首位メーカーが違う激戦区となっているが,今回は富士通が2007年8月実績以来9カ月ぶりの首位に立った。

ノート・パソコンの需要は3カ月周期で谷間

 2008年5月のノート・パソコンの1回答平均導入台数は37.9台で前月比約33%減。ただし,集計上有効とした一般業種での「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入回答が1件(流通業ユーザー)あり,これを除外した実質平均台数は33.2台。前月比約15%減である。過去1年のノート型パソコンの1回答平均導入台数(実質)は,35台ラインを下回ったのが2007年5月,2007年8月,2007年11月,2008年1月と今回の2008年5月の計5回。ほぼ3カ月周期で需要の谷間が来ている。

 なお,この大量一括導入回答1件の影響を除いても,メーカー別導入台数の順位に変動はない。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など,異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年6月調査では,ノート・パソコンでは7280台(1回答あたり約21.2台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外してある。
 調査実施時期は2008年6月中旬,調査全体の有効回答は3163件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1207件。

図●前月(2008年5月)のノート・パソコンの導入台数(n=343)