調査内容 主要インテグレーター,システム関連ベンダーとの接触度
調査時期 2008年1月下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2414件(1035件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数

 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,国内の主な情報通信製品/サービス・ベンダーとシステム・インテグレーター(SIer)各68社のイメージを調査したところ,「自分の仕事(職務領域)と接点がある」と感じているベンダー/インテグレーターのトップは今回も「マイクロソフト」(83.4%)が立った。初回の2006年10月調査(78.9%)以来,2007年1月調査(75.7%),2007年4月調査(85.1%),2007年7月調査(88.8%),前回2007年10月調査(82.9%)とトップを続け,今回で6連覇だ。

 2位の「NTT東日本/NTT西日本」(74.4%,前回は77.5%,前々回は73.2%),3位の「デル」(57.4%,前回は58.0%,前々回は59.0%),4位の「日本オラクル」(56.0%,前回は57.4%,前々回は61.8%)まで,上位陣はいずれも前回と同順位をキープした。

 前回2007年10月調査と比較して「接点がある」と感じている比率が上がったベンダーの上位5社は,富士ゼロックス(52.0%,前回は40.9%),東芝(31.0%,前回は21.1%),三菱電機(24.3%,前回は17.4%),アドビシステムズ(54.8%,前回は48.3%),セイコーエプソン(31.0%,前回は24.8%)。アドビは2007年7月調査(75.2%),2007年4月調査(68.6%)ではトップ3に入っていたが,前回の2007年10月調査で10位以下に急落。今回は6.5ポイント巻き返し,2007年1月調査(54.7%)と同じ7位に再浮上した。

 従来,「EMCジャパン」に含めて評価を求めていた「ヴイエムウェア(VMware日本法人)」を,今回初めてEMCから分離して評価対象としたところ,「接点がある」率20.4%を獲得。「EMCジャパン」の「接点がある」率(前回18.2%,今回15.3%)を上回った。

 今回の調査でも,SIerとして回答者に評価を求めた企業のうち「接点がある」という評価で上位30社に入れたのは,前回調査と同じ「大塚商会」(36.7%,前回は33.3%,前々回35.9%)と「NTTデータ」(30.0%,前回は27.8%,前々回34.1%)の2社のみ。SIerでこれに次ぐ「接点がある」票を得たのは「キヤノンマーケティングジャパン」(26.3%,前回は25.4%で31位)だが,今回も32位に終わった。ベンダー系SIerの最高も前回と同じく「NECフィールディング」(24.2%,前回は24.5%)。以下,SIerの「接点がある」率の上位は「富士通エフサス」(22.6%),「伊藤忠テクノソリューションズ」(22.0%),「日本アイ・ビー・エム・サービス」(21.0%),「日立情報システムズ」(19.1%)の順だった。

 前回2007年10月調査と比較して「接点がある」と感じている比率が上がったSIerは,三菱電機インフォメーションシステムズ(11.3%,前回は7.8%),大塚商会(36.7%,前回は33.3%),日立コンサルティング(7.1%,前回は3.9%)NECシステムテクノロジー(10.2%,前回は7.2%),東芝ソリューション(13.7%,前回は10.8%)が上位を占めた。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,情報通信製品/サービス・ベンダーとSIerの主要企業各68社について,「自分の職務領域はこの企業と接点がある」と感じるか,「ない」と感じるかを聞いた。「接点がある」「ない」のどちらも選ばなかった回答は有効回答数(図中のn)に含めていない。「接点がある」率上位30社を掲載した。評価対象のベンダー68社に対する「接点がある」という評価の平均は31.3%。インテグレータ(SIer)68社の平均は14.2%だった。
 2008年1月調査では評価対象のベンダー/インテグレータ(SIer)のリストを見直した。従来「EMCジャパン(VMware,ドキュメンタム,RSAセキュリティを含む)」としていたが,今回から「EMCジャパン(VMwareなどを含めない)」として,別途「ヴイエムウェア(VMware日本法人)」をリストに追加。新たに「日本インフォア・グローバル・ソリューションズ(旧Baan,旧BPCS,旧SunSystems,旧MAPICS,旧E.piphany,旧GEACを含む)」も追加している。ソリマチ,レックスマーク インターナショナル(日本法人)の2社をリストから除外した。SIerではリコーを除外(前回調査からベンダー・リストに収容),「CSKシステムズ(CSKコミュニケーションズ,CSK-ITマネジメントなどを含む)」を復活させた。評価対象企業全136社のリストは,本調査の設問の原文とともに,日経マーケット・アクセスの有償会員向けサイト「日経MA-INDEX 企業情報システム」で近日中に公開する予定。
 調査実施時期は2008年1月下旬,調査全体の有効回答は2414件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1035件。

図●「職務(情報システム業務)で接点がある」と感じるシステム・インテグレーター,システム関連ベンダー(上位30社)