調査内容 2007年11月に導入したノート・パソコン
調査時期 2007年12月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2515件(1009件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数

 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2007年11月に導入したノート・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)。導入台数は,前回2007年10月実績(11月調査)に続いてNECがトップ。導入ユーザー数は,今回もデルが2007年3月実績(4月調査)以来9カ月連続となるトップを守った。

 1回答平均の導入台数は35.4台だが,昨日2月5日付けの記事でも紹介したように,今回も一般業種での「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の“大量一括導入”回答が3件ある。この影響を差し引くと,今回のノート・パソコンの1回答平均導入台数は30.0台。2007年7月実績の36.7台(“大量一括導入”を含むと53.9台),2007年8月実績の32.2台(同32.2台),2007年9月実績の40.8台(同60.4台),前回10月実績の38.4台(同88.7台)と比べて,1割~2割少なめの水準だ。

 なお,前回調査では,ノート・パソコンの導入台数のメーカー順位は,この一般業種での“大量一括導入”を除いた場合,首位のNECから9位の日本HPまでが入れ替わるという大きな影響があったが,今回も若干の影響があり,首位のNECから4位の東芝までの順位が入れ替わる。昨日2月5日付けの記事で紹介したデスクトップ・パソコンと合わせて,この2007年11月実績(2007年12月調査)では,一般業種での“大量一括導入”を除いて集計すると,クライアント2部門の導入台数トップに富士通が立つことになる。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 2007年2月調査(2007年1月の導入実績)の記事まで,「x社のノート・パソコンをy台導入した」という回答1件を,x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが,2007年3月調査の記事から,x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり,導入したノート・パソコンの実利用者数を聞いたものではない。
 また,本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答を集計対象外とした。また,2007年12月調査では「金融/証券/保険業」業種だが,その企業グループの従業員数の約5割に相当する台数のサーバーを導入したことになる回答(2007年10月調査で異常値のため特例として集計対象外としたのと同じ回答者)が発見されたため,今回もこれを特例として集計対象外としている。このため2007年12月調査では,ノート型で3100台(1回答あたり約12.0台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外した。
 調査実施時期は2007年12月中旬,調査全体の有効回答は2515件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1009件。

図●前月(2007年11月)のノート・パソコンの導入台数(n=258)