日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に行った調査で,2007年2月に導入したデスクトップ・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)。

 購入製品のユーザー数のトップは昨日の記事で紹介したパソコン・サーバーと同じくデル。2006年10月調査(2006年9月導入実績)から前回2007年2月調査(2007年1月導入実績)まで5カ月連続の首位は今回も揺るがず,またも2位の2倍以上の回答数(41)を集めた。この6連覇の期間中デルは,2006年12月調査(11月の導入実績)でわずか1票足りなかった(デル165,2位NECの回答数83)以外は,すべて2位の2倍以上のユーザー数で月間トップを独走している。

 今回の2番手グループはいずれも回答数が30に満たないが,常連のNEC(19,前回調査28),富士通(19,前回調査23),日本HP(17,前回調査29)が今回もほぼ横並びだ。

 購入台数のトップは,前々回2007年1月調査(2006年12月導入実績)でデルの4カ月連続首位を阻止したNECが,前回2007年2月調査でデルに奪回された首位の座を,再び取り返した。ただしNECの1046台中600台は,コンピュータ関連以外の業種(金融/証券/保険業)回答者からで“有効”扱いとなった大量一括導入の1回答によるもの。2位デル(834台)の1回答の最大は300台である。

 デスクトップ・パソコンも前々回2007年1月調査(2006年12月導入実績)で1回答平均の導入台数が86台弱と急増した後,前回2007年2月調査は1回答平均35台弱で,3回前の2006年12月調査(同38.6台)のレベルに戻っていた。今回(2007年2月導入実績)の1回答平均導入台数は32.0台で,2006年11月調査(10月の導入実績)の1回答平均30台弱に次ぐ低いレベルだ。

◆注
 調査実施時期は2007年3月中旬,調査全体の有効回答は811件,うち情報システム担当者の有効回答は336件。
 回答者の勤務先の情報システムの構成要素として,正式発注や契約など当該月に購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 前回記事(2007年2月調査,2007年1月の導入実績)まで,「x社のデスクトップ・パソコンをy台導入した」という回答1件を,x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが,今回の記事から,x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり,導入したデスクトップ・パソコンの実利用者数を聞いたものではない。
 また,本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている。参照)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答を集計対象外とした。これにより2007年3月調査では,デスクトップ型で110台(1回答あたり約1.0台に相当)分の回答が除外された。
 2006年9月調査(8月の導入実績)の結果は2006年10月31日付け記事,2006年10月調査(9月の導入実績)の結果は同12月5日付け記事,2006年11月調査(10月の導入実績)の結果は同12月22日付け記事,2006年12月調査(11月の導入実績)の結果は2007年1月26日付け記事,2007年1月調査(12月の導入実績)の結果は3月1日付け記事,2007年2月調査(2007年1月の導入実績)の結果は4月3日付け記事を参照。

図●前月(2007年2月)のデスクトップ・パソコンの導入台数(n=107)