ソフトバンクは2013年7月11日、米スプリント・ネクステルの買収を完了したと発表した。投資総額は約216億米ドル。今回の投資により、ソフトバンクはスプリントの株式の約78%を保有することになる(関連記事:ソフトバンク、米国時間の7月10日にスプリント買収を完了)。

 スプリントを巡っては、2012年10月15日に買収合意を発表(関連記事:ソフトバンクが米スプリント買収を正式発表)。ところが2012年12月、米衛星放送会社のディッシュ・ネットワークもスプリントの買収に名乗りを上げた(関連記事:米衛星放送のDISH Network、ソフトバンク対抗でスプリントに買収提案)。ソフトバンクとディッシュは買収額の見直しなどで駆け引きを繰り広げ、ディッシュが2013年6月26日に買収提案を取り下げた(関連記事:DISHがClearwire買収も断念、Sprintによる買収成立が濃厚に)。

 2013年7月5日には米連邦通信委員会(FCC)がソフトバンクによるスプリント・ネクステルの買収と、スプリント・ネクステルによるクリアワイヤの完全子会社化を承認(関連記事:ソフトバンクのスプリント買収を米FCCが承認、7月上旬に完了へ)。ソフトバンクは、スプリント買収に必要な監督官庁の承認をすべて取得していた。