ソフトバンクは2013年7月8日、米スプリント・ネクステルの買収を米国時間の7月10日に完了する見込みと発表した。同社は約216億ドル(約201億ドルは為替予約済みのため、総額約1.8兆円)を投じ、新生スプリント(現スプリントの完全親会社)の約78%の株式を取得する。スプリント株主を含め、米連邦通信委員会(FCC)などスプリントの買収に必要な監督官庁の承認をすべて取得済み(関連記事)である。

 スプリントは米国時間の7月8日、ソフトバンクによる買収に伴う、新生スプリント株式または現金の受け取りに関する既存株主の投票結果を公表した。投票自体は7月5日に締め切っているが、これまでの途中経過では、約3%の株主が新生スプリント株式を、約53%の株主が現金の受け取りを選んでいるという。残りの約44%はどちらも選んでいないが、この場合は現金の受け取りと同じ扱いになる。

 つまり、約97%の既存株主が現金への交換を希望しているが、ソフトバンクによる新生スプリント株式の取得は約78%まで。この場合、約97%の既存株主で平等に分配することになり、現状では1株当たり5.647658ドルの現金と0.26174408%の新生スプリント株式を受け取ることになる見込みとしている。