米MicrosoftのOffice Live製品管理/マーケティング担当ディレクタであるKirk Gregerson氏は同社公式ブログへの投稿で米国時間2009年1月23日,オンライン・サービス製品系列の「Office Live」と「Windows Live」を統合すると発表した。ただし,スケジュールや具体的な統合対象サービスなど詳しい計画の内容は明らかにしていない。

 同社は,両製品系列のユーザーからサービスを統合するよう要望されていたという。両サービスが1つの場所で利用可能となると,構成が単純化し,使い勝手も向上するとしている。現在の登録ユーザー数は,「Office Live Workspace」と「Office Live Small Business」の合計が400万人,Windows Liveが4億6000万人という。

 米メディア(InfoWorld)によると,「Microsoftは,検索エンジンと,場合によっては全オンライン・サービスを新ブランド『Kumo』で展開する」とのうわさが流れている。同メディアは,Microsoftが2008年12月4日,検索エンジン,広告/通信サービス,教育,トレーニング,エンタテインメント,コンピュータ用ハードウエア/ソフトウエアの設計/開発といったソフトウエア/サービス・ホスティング事業用として,Kumoという商標を出願したことや,既に「kumo.com」「www.kumosearch.com」「www.kumopics.com」「www.kumowiki.com」「www.kumogroups.com」「www.kumotravel.com」などのドメインを登録済みであることも報じている。

 Microsoft のOffice Live Workspaceは,オフィス・スイート「Microsoft Office」と連携する無料オンライン・サービス。Office文書をオンライン保存して共有することが可能で,「Office Word」「同PowerPoint」「同Excel」「同Outlook」からインターネットを介して利用する(関連記事:Microsoft,「Office Live Workspace」が一般ベータ公開後半年で100万ユーザーを突破)。

 Office Live Small Businessは,小規模企業向けのオンライン・アプリケーション・サービス。Microsoft Officeの各種機能やドメイン名割り当て/Webサイト・ホスティング・サービス,電子メール・アカウントなどを一括提供する(関連記事:Microsoft,「Exchange」「SharePoint」などの企業向けオンライン・サービス開始「Microsoft Office Live」が米国で正式スタート,日本向けベータ版は11月21日から)。

 Windows Liveは,主に一般ユーザーが対象と位置付けるサービス。Webサイト・ホスティング「Windows Live Home」や無料オンライン・ストレージ「Windows Live SkyDrive 」,ブログ「Windows Live Spaces」などを用意している(関連記事:Microsoftが「Windows Live」の新版を提供開始,他社サービスとの連携など強化Microsoftが「Windows Live」をWave 3に全面刷新,異なるパソコン間で同期可能に)。

[Gregerson氏によるOffice Live公式ブログへの投稿記事 ]