日本通信は2008年3月6日,NTTドコモに対してサービス全体の料金設定が可能な相互接続を申し入れたと発表した。iモード用パケット網との相互接続で,日本通信がエンドエンドの料金を設定し,ユーザーから一括して徴収する方式を取りたいからだ。

 日本通信は既にNTTドコモのiモード用パケット網と相互接続して「ConnectMail」(関連記事1関連記事2)や「ケータイPC化サービス」(関連記事)を展開している。ただ現状ではユーザーは,日本通信にサービス利用料,NTTドコモにパケット接続料をそれぞれ支払うという「ぶつ切り料金」になっている。

 そこで日本通信は,NTTドコモに対してエンドエンドで料金を設定できるように要求した。これが実現すれば日本通信は独自に定額などのパケット通信料を設定できるほか,ユーザーにとってもサービス全体の料金が分かりやすくなるメリットがあるという。

 なお,今回の相互接続は総務大臣の裁定にまで発展した相互接続協議(関連記事)とは別件である。

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