ヒューマンスキル分野の“有名人”であり、ITproや日経コンピュータなどでおなじみの田中淳子氏と芦屋広太氏。二人は1年にわたって、ヒューマンスキルに関するコラムを手紙形式で交互に担当してきました。
「主に30~40代のビジネスパーソンを応援する」という趣旨で、部下や上司とのやり取り、教育の現場、ふだんの生活のなかで感じたり考えたりしているヒューマンスキルにかかわるトピックを、自分自身の経験や見聞きした話を交えながら軽妙かつ明瞭に語っています。時に相手の言い分に同意し、時に微妙に話題を変えつつ、語りの達人同士ならではのやり取りを繰り広げています。
もうすぐ新たな期が始まる会社や組織も多いはずです。二人のやり取りから得られる気づきを、スタートダッシュにぜひご活用ください!
トップバッターは芦屋氏。「指導を止めたら伸び始めた」部下について話します。
芦屋氏の話を受けて、「部下をあえて外に出す」「他社の部下を進んで引き受ける」といった「企業を超えて人を育てる」姿勢や度量の大切さを田中氏が話します。
意思決定を下す際に、ある特定の部門や人の利害だけを考えた「部分最適」を重視しがちです。しかし「全体最適」で思考できてこそ、真のリーダーといえます。
何か言うと周囲に反対される。何も言わないほうがマシだ---。こう考える人が多いかもしれません。田中氏は信念を持ち、行動することの大切さを語ります。
田中氏の「賛成してくれる人のことを考えて行動する」という言葉を受けて、「反対されることのメリット」を芦屋氏が語ります。
相手のよいところを見つけて、言葉で伝えることが「自信と勇気と努力をもたらす魔法の杖」になると、田中氏は言います。
「自分の言葉」「自分の意思」で部下を褒め、評価することの重要性をズルイ上司の実例を挙げて芦屋氏が語ります。
「自分の言葉や意思で部下を評価する」という芦屋氏の話を受け、考え方や行動を「自分で選ぶ」ことの大切さや楽しさを、部下の立場から田中氏が語ります。
他人に頼るやり方には「正しい」ものと「間違った」ものがあると、芦屋氏は主張します。
自分の思いを達成するには、まず口に出し、粘り強く言い続け、さらに訴えるための材料を用意することが大切。田中氏はこういいます。
「口に出す、言い続ける、材料を用意する」というのは決して難しくないはずなのに、なぜできないのか。芦屋氏はネガティブな気持ちがその要因だと指摘します。
往復書簡の最後は田中氏。常に「いま大切なこと」を選んで歩み、その思いを部下やメンバーに繰り返し伝えていくことの大切さを語ります。
ヒューマンスキル特別対談 「行き詰まり感」を打開するコツ
田中淳子氏と芦屋広太氏による初の対談。仕事をするうえで陥りがちな「行き詰まり感」をどう打開すればよいかをテーマにじっくり語り合います。この対談をきっかけに、往復書簡が始まりました。