ITproでは、2010年4月にサイトのリニューアルを実施する予定である。今回のリニューアルでは、現在「Windows」「Windows Vista」「Windows Server 2008」「Office」の4つに分かれているテーマサイトを、「Windows/Office」という1つのテーマサイトに統合する予定だ。今までばらばらに分かれて掲載されていたWindowsとOfficeの情報を、1つのポータル・サイトとしてまとめて確認できるようにすることで読者の利便性を高めるのが狙いである。

 リニューアルを前に、過去に「Windows」「Windows Vista」「Windows Server 2008」「Office」で公開した記事の中から、読者に好評だった記事や、ぜひ読んでおいていただきたいお薦め記事をまとめてみた。まだお読みでない記事があったら、この機会に一度目を通していただきたい。

Windowsの仕組みを知っていますか?

 最初に紹介するのは、Windowsの仕組みを分かりやすく解説した「本当に知っている?Windowsの基礎」の連載である。この連載では、WindowsというOSについて、ほとんどの人が無意識のうちに使っているが改めて考えてみると「いったいどうやって実現しているの?」と素朴な疑問を感じる点について、仕組みを分かりやすく解説している。

 例えば、パソコンの電源を入れてから、Windowsが起動されて見慣れたデスクトップ画面を表示するまでに、どのような処理をしているかをご存じだろうか。毎日実行しているこのような作業でも、背後では複雑な処理を実施している。ハードウエアに組み込まれている「BIOS」、MBR(マスター・ブート・レコード)の「ブートストラップ・ローダーブート・ローダー」、ブート・セクターに記録されている「IPL(イニシャル・プログラム・ローダー)」と、いくつものプログラムが連携しながら次々と呼び出されてから、ようやくOSの起動が始まる。

 こうした起動プロセスの途中までは、WindowsだけでなくLinuxも含めてほとんどのOSに共通している。だが、途中からはOSによって処理が異なってくる。同じWindowsでも、Windows 9x/MeとWindows 2000/XPでは全く違う方法になる。さらに、Windows Vista/7ではまた別の新しい起動方法に変わっている。

 こうした仕組みをきちんと知ることは、単に知識欲を満たすだけではない。万が一トラブルが発生してパソコンが起動しなくなったときに、その原因を推測したり、修復することが可能になる。通常のインストールでは無理な、VistaパソコンにWindows XPを追加インストールしてデュアルブートにすることもできる。

 「本当に知っている?Windowsの基礎」の連載では、こうした素朴な疑問に答える記事36本を公開している。この中から自分の知らなかったところ、興味を持っているところを解説した記事を読んでもらいたい。これまでよく読まれた記事を、参考までに以下に示しておこう。

本当に知っている?Windowsの基礎の代表的な記事

最新OS「Windows 7」の情報も読んでおきたい

 次に読んでおいていただきたいのは、最新OSのWindows 7に関する記事だ。2009年10月の発売以来、Windows 7は順調に売り上げを伸ばしている。とはいえ、わずか半年弱では、これまでに膨大な台数を出荷しているWindowsパソコンすべてを置き換えるのは不可能である。事前に十分な検証が求められる企業システムのクライアントとしての普及はこれからだろう。

 Windows 7に対する評判のよさからすると、個人あるいは企業を問わずにWindows 7を使う時代が早晩やってくることはほぼ間違いない。そのためにも、Windows 7の情報をいち早くきちんと押さえておきたい。ITproでは、2009年1月のベータ版登場以来、「Windows 7レビュー」という連載で、製品発売後は「Windows 7実践ナビ」という連載で、詳細をいち早く伝えてきた。

 これらの連載記事を通じて過去1年間に紹介したWindows 7の情報は多岐にわたる。本来なら一通りすべて読んでいただきたいところだが、最低限でも読んでもらいたい2本を以下に紹介する。Windows 7実践ナビは今後も連載を続けていくのでご期待いただきたい。

Windows 7実践ナビの代表的な記事