NTTドコモは2019年6月20日、「dポイント」の会員基盤をベースとした企業向けのCRM(顧客関係管理)ソリューション「ファンコネクトSP(エスピー)」の提供を6月24日に開始すると発表した。

 ファンコネクトSPは、消費財メーカーなどの企業がdポイントクラブ会員向けに自社製品の継続的なマーケティング活動を展開できるプラットフォーム。サンプリングや購買キャンペーンの集客、実施、効果検証を一気通貫で支援するとしている。

 利用企業は、約7000万人のdポイントクラブ会員を対象にdポイントクラブサイトやdメニュー、メッセージS(スペシャル)といったNTTドコモが提供する各種メディアを通して、キャンペーンを告知・開催できる。告知に当たっては、性別・年齢をはじめとする多様な会員情報を基にして対象者を設定可能。

「ファンコネクトSP」を活用したマーケティング活動のイメージ
「ファンコネクトSP」を活用したマーケティング活動のイメージ
(出所:NTTドコモ)
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 キャンペーン参加者の会員情報および応募・利用履歴などのデータは、本人の同意を得たうえでNTTドコモのDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)に蓄積する。個人を特定しない形で分析結果を活用することで、顧客に対する理解を深め、継続的なマーケティング活動を展開できるという。

 顧客側は、気になる企業やブランドをdポイントクラブサイト上で「フォロー」することにより、自分に合った情報を継続的に受け取れる。

 NTTドコモはファンコネクトSPを博報堂や博報堂プロダクツと共同で開発した。提供開始当初は、博報堂と博報堂プロダクツが企業へのソリューション提案や販売、キャンペーンの運用支援を行う。