日本マイクロソフトとソフトバンクは2019年6月17日、ビジネスチャットツール「Microsoft Teams」向けの音声通話サービス「UniTalk」を発表した。Teams導入企業の従業員は、スマートフォンやパソコンを使って固定電話番号での発着信が可能になる。同年8月1日にサービスを開始する。

左から日本マイクロソフトの平野拓也社長、ソフトバンクの今井康之副社長兼COO
左から日本マイクロソフトの平野拓也社長、ソフトバンクの今井康之副社長兼COO
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 UniTalkはMicrosoft Teamsのユーザーに固定電話番号(0AB-J番号)を割り当てて、パソコンやスマートフォンなど様々なデバイスで発着信できるサービスである。1番号当たりの料金は月額800円(税別)。

 導入企業は固定電話機や電話回線、ネットワーク同士を接続するゲートウエイ設備といった既存設備が不要になり、電話を導入したり運用したりするコストを削減できる。インターネット回線さえ導入すれば電話も使えるようになるため、「新オフィスや小規模オフィスを柔軟に開設でき、従業員の多様なワークスタイルに対応できる」(ソフトバンクの佐藤貞弘常務執行役員)。

 業務改善やワークライフバランスの確保に対する注目が集まるなか、「多くの企業が共通の課題の1つとしてコミュニケーションを挙げている」。日本マイクロソフトの平野拓也社長はこう述べる。新サービスを使うことで、固定電話からビジネスチャット、文書共有、ビデオ会議まで「柔軟なコミュニケーションインフラを整備できる」(同)。

 ソフトバンクの今井康之副社長兼COOは「UniTalkの販売目標は100万契約」と掲げる。達成時期を明言しなかったものの「なるべく早い時期」と言葉を続けた。今後はサービス拡充の一環として、人工知能(AI)を利用した自動翻訳機能などを開発する。