上が従来、下が新しいサポート期間
上が従来、下が新しいサポート期間
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 マイクロソフトは、5月26日に発表した企業向けソフトのサポート期間延長について、その詳細を明らかにした。従来のサポート期間は原則として発売後7年間だったが、今後は10年間とする(関連記事1関連記事2)。

 今まで「メインストリームサポート フェーズ(標準サポート期間)」は、一律に発売後5年間だった。これが、今回から「最短5年」と変わった。これは、後継製品の発売から2年間は標準サポートするという条件を加えたためだ。

 一方、有償で問い合わせを受け付けたりバグ・フィックスを提供する「延長サポートフェーズ」は、今まで標準サポート期間終了後2年だったものが、今回から最低5年間に変更された。セキュリティ・パッチについては、延長サポート期間中に無償で提供する。

 セキュリティ・パッチなどをWebサイトで無償公開する「オンライン・セルフヘルプサポート」についても、発売後最短8年から最短10年へと延長して、以上のポリシーとの整合性を取った。企業向けには、個別契約の「カスタム・サポート」を従来通り有償提供する。

 主な製品のサポート期間は以下の通り。

Windows 2000 Server/Professional
・メインストリーム・・・2005年6月30日
・延長サポート・・・2010年6月30日、または、次期Windows(Longhorn)発売から2年。長い方を採用。

Office 2000
・メインストリーム・・・今年6月30日(従来予定通り)
・延長サポート・・・2009年6月30日

SQL Server 2000
・メインストリーム・・・次期製品「SQL Server 2005(Yukon)」発売から2年
・延長サポート・・・メインストリーム終了後5年、または、SQL Server 2005の次の製品発売から2年。長い方を採用。

 また、サービスパックに対するサポート期間は以下の通り。

Windows 2000 SP3
・2005年6月30日(Windows 2000 本体と同様)

Windows XP SP1
・今年7月以降に予定している「SP2」リリースから2年間。

 なお、サポート切れが話題となったWindows98/Me(関連記事)や、Windows NT4.0については、すでにメインストリームサポート フェーズが終了しているため、新しいルールは適用されない。

上が従来、下が新しいサポート期間
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(本間 純=日経コンピュータ)