米Microsoftは,企業と開発者向けソフトウエア製品のサポート期間を延長し,最低でも10年間サポートすることを明らかにした。同社がサンディエゴで開催中の「TechEd 2004」において米国時間5月25日に発表した。新しい製品サポートのライフサイクル・ポリシーは6月1日より実施される。期間延長に加え,ITインフラのセキュリティ支援も強化するという。

 従来,同社の企業と開発者向け製品のメインストリーム・サポートの期間は5年間,延長サポートは2年間となっていた。新しいポリシーにより,6月1日以降はメインストリーム・サポートが製品の提供開始から5年間,または後継製品の出荷後2年間のいずれか長い方になる。また,延長サポートはメインストリーム・サポートの終了後5年間,または2番目の後継製品出荷から2年間のいずれか長い方となる。そのため,最低でも10年間の製品サポートが提供されるようになる。

 企業向けと開発者向け製品の中でサポート延長の対象となるのは,現在メインストリームサポート期間中の製品と今後提供される製品。新しいサポート・ポリシーは,消費者,ハードウエア,マルチメディア,Microsoft Business Solutions製品には適用されない。延長サポート期間中の製品に関しては,製品ごとに異なる。同ポリシーに関する詳細は,同社のWebサイトに記載されている。

 「サポート・ライフサイクル・ポリシーをアップデートすることにより,Microsoftは,顧客のITライフサイクル全体の管理を向上させるために必要なサポートを提供する。明確なライフサイクル・ポリシーの拡張と強化を発表することにより,顧客とともに将来的なビジネス・パートナとの関係を強化することができる」(同社Product Support Services担当副社長のLori Moore氏)

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