米特許商標局(USPTO)は米国時間7月28日に,米Googleから申請されているコンテンツ更新情報配信(シンジケート)コンテンツに文脈型広告を挿入する技術の特許を公開した。既にGoogle社は,ベータ版のサービス「AdSense for feeds」で同技術を実際に使用している。

 同特許の米国特許番号は20,050,165,615。タイトルは「Embedding advertisements in syndicated content」。2003年12月31日に申請し,2005年7月28日に公開になった。55件のクレームから成る。サーバー側でRSSフィードに広告を挿入してユーザーに配信し,ユーザーが広告をクリックして閲覧すると,Google社が更新コンテンツの配信者に広告料を支払うというもの。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Google社のほかにも,米Yahoo!,米Feedster,米Kanoodle米Moreover Technologiesも同様のRSS対応広告サービスを手がけている。Yahoo!社は試験運用中だが,Kanoodle社とMoreover社はともに2005年2月に正式サービスを開始した。また,米Microsoftと米America Online(AOL)はシンジケート技術で提携しているが,具体的な戦略については明らかにしていないという。

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[Google社が申請中の特許]