ニュース収集技術の米Moreover Technologiesは米国時間9月21日に,文脈型広告を表示する新たな無料RSSフィード・サービスを発表した。 カテゴリなどの詳細と対応ニュース・リーダーに関する情報は,同社Webサイトに掲載している。

 RSSフィードは,時間をかけずにさまざまなソースの情報を入手できるとして,人気が高まっている。あるテーマについて,ソースに偏ることなく包括的な見方ができるのも利点の一つだ。米Nielsen//NetRatingsが行った調査によると,2004年第2四半期に,米Yahoo!のニュース収集サイト「Yahoo! News」を訪れたユーザー数が,CNN.comやUSAToday.comなどの出版社サイトのそれを上回ったという。

 Moreover社CEO兼社長のJim Pitkow氏は「エンド・ユーザーの権利を尊重し,意味のない広告をむやみに表示することなく,高品質のニュース収集を提供する」と述べる。ニュースが更新されるたびに広告を表示してユーザーをわずらわせるのではなく,「RSSリーダーのベンダーと協力し,インテリジェントに文脈型広告を提供する」(Moreover社)としている。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,文脈型広告は1日1回配信する計画である。

 今回発表したRSSフィード・サービスは,Moreover社の大規模データベース「CI-Metabase」の消費者向けバージョンを利用する。CI-Metabaseでは,海外ニュースや地方ニュースのWebサイト,企業サイト,政府機関の報道資料サイト,掲示板などから最新情報を収集している。

 なお,Moreover社のニュース収集技術は,Yahoo!社や米Microsoftなどに利用されている。

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