関連記事)と「My Yahoo! Search」(関連記事)。前者はユーザーが自分の好みに応じてパーソナル化できるポータル・サイト。後者は検索サービスで,こちらもパーソナル化して利用できる。
そして,この2つに共通しているのがRSSを使っていること(関連記事「キーワード3分間講座 RSS」)。RSSで配信されるコンテンツはリーダー・ソフトや対応ブラウザを使って閲覧するのが一般的(関連記事)。ところがYahoo!社の場合,そのいずれも不要で,さまざまなサービスがIE(Internet Explorer)などRSS未対応のWebブラウザで利用できる。「なかなか,おもしろく使えそうだ」というのが筆者の第一印象である。今回はこれらYahoo!社の新サービスについてレポートする。
■好みのRSSフィードをトップに表示
まずは,この9月末に刷新されたMy Yahoo!から。この新My Yahoo!のキモとなるのが「RSS Headlines」と呼ぶコンテンツ・モジュールだ。まだベータ段階ではあるのだが,RSSフィードをトップ・ページに表示できるという便利なものである。このモジュールには大きく分けて2つの使い方がある。1つは,自分の好きなRSSフィードを指定して表示するというもの(写真1[拡大表示])。ソースの指定は,RSSファイル名を知っていればそれを直接入力してもよいし,知らない場合はURLやサイト名,キーワードで検索できる(写真2[拡大表示])。
もう1つは,Yahoo!社が「とてもクール」と自負する,ニュース検索と連動したサービスだ。同社のニュース・サイト「Yahoo! News」で例えば,「John Kerry」という文字列で検索を行ったとする。すると検索結果の画面右下に「Add your news search for John Kerry to My Yahoo!」と出てくる。そこにある「+ My Yahoo!」ボタンをクリックすると,John Kerry氏の名が出てくる最新のニュースを引っぱってきて,それをトップ・ページに表示するようになる(写真3[拡大表示])。
■過去の検索結果を保存できるサービス
今度は「My Yahoo! Search」を見てみよう。こちらは米国時間10月5日に発表されたばかりのサービス。やはりまだベータ版の段階だが,同社の新サービス/技術紹介サイト「Yahoo! Next」から利用できる。
このサービスは一言でいうと,検索結果の履歴を「My Web」と呼ぶ自分専用のページに保存しておけるというものだ(写真4[拡大表示])。履歴の保存は簡単で,検索結果のページで各検索項目の下にある「Save」をクリックするだけ。これにコメントを付けたり,以後の検索結果で表示されないようにするといった機能もあって便利である。
とは言ってもやはり目玉となっているのはRSSを使ったサービスだ。実はこのMy Webの内容をRSSでフィードできるのだ。これを使えば,普段使っているRSSリーダーに読み込ませることができる。またもっとおもしろいのは,Yahoo!社がこれを前述のMy Yahoo!のトップ・ページに表示できるようにしているところ(写真5[拡大表示])。個人がYahoo!社のサービスで作ったコンテンツをフィードし,それを同社の別のサービスでも利用できるというわけだ。
なおMy Webでは,その中身から任意の検索履歴を選んでメール送信することもできる。送られた人は,メール本文に記載してあるURLをクリックすればそれを自分のWebブラウザで閲覧できる。またこのメールには「http://rds.yahoo.com/」で始まる長いURLも記載されている。それをクリックすると,送信者のMy Webの内容を,受信者のMy Webに取り込むことができる。実に手の込んだサービスある。
こうして見てみると,RSSを使ったこれら一連のサービスは,ユーザーに今までとはまったく違った使い勝手を提供している。