米Googleが,2005年第2四半期の決算を米国時間7月21日に発表した。売上高は過去最高の13億8400万ドルで,前年同期の7億ドルに比べ98%増。前期の12億5600万ドルから10%増えた。会計原則(GAAP)ベースの純利益は3億4300万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.19ドル)で,前年同期は7900万ドル(同0.30ドル),前期は3億6900万ドル(同1.29ドル)だった。

 売上高の大幅拡大の理由を,Google社は「トラフィックが増え,クリックによる収入の増加につながったほか,インターネットを効果的な広告媒体として認識する広告主が増えているから」と分析する。

 GAAPベースの営業利益は4億7600万ドルで,営業利益率は34.4%。前年同期は1億7100万ドル/24.4%,前期は4億4300万ドル/35.2%だった。営業活動による現金獲得額は6億2500万ドルで,前年同期の1億6300万ドルに比べ283%増えた。前期は5億3000万ドル。

 事業別にみると,傘下のWebサイトによる売上高は7億3700万ドル(総売上高の53%)で,前年同期に比べ115%増。「AdSense」サービスによる売上高は6億3000万ドル(同46%)。前年同期に比べ82%成長した。

 提携パートナに支払う手数料(TAC)は4億9400万ドル。前年同期は2億7700万ドル,前期は4億6200万ドル。

 なお,2005年6月末時点のフルタイム従業員数は世界で4183人。2005年3月末時点では3482人だった。

◎関連記事
米Googleの2005年Q1決算,93%増収で大幅増益
米Googleが2004年Q4と通期の決算報告,年間売上高は前年比118%増の31億8900万ドル
米Yahoo!の2005年Q2決算は大幅な増収増益,海外事業も急成長
「2005年6月のオンライン広告,一般コミュニティ分野が急成長」,米調査
接戦を繰り広げる米Googleと米Yahoo!,勝負の行方はいかに
見事なV字回復,米Yahoo!はなぜ復活したのか
「2004年のオンライン広告収入は前年比33%増の96億ドル」,IAB調査
「検索エンジンの人気トップは依然Google,ただしYahoo!とMSNも善戦」,米調査

[発表資料へ]