韓国のLG Electronicsは,米PalmSourceからモバイル機器用OS「Palm OS」のラインセンスを取得する。両社が合意書に署名したことを,米国時間7月6日に発表した。LG社は世界市場を対象に,Palm OSを搭載したスマートフォンを開発および販売する。

 LG社執行副社長のSkott Ahn氏は,「フレキシブルでオープンな特徴を持ったPalm OSは,当社の携帯電話機に最適だ」と述べた。

 なお,ライセンス料をはじめ,Palm OSを搭載する機種や,同OS搭載機の投入時期などの詳細については明らかにしていない。

 米メディアの報道(CNET News.com)の報道によると,PalmSource社は先週,米国社員の16%を削減するリストラ策を明らかにした。同社は,米Microsoftなどとの競争に直面し,新たなライセンシ獲得に奮闘している。

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