米BEA Systemsは,主要オープンソース・フレームワークをサポートするJ2EEアプリケーション環境を開発する計画を米国時間6月27日に発表した。新しいツールにより,開発者は複数の主要オープンソースJavaフレームワークでアプリケーションを開発して容易にBEA社の高性能アプリケーション・バーバー上に配備可能になるという。

 Webサービス開発環境「BEA WebLogic Workshop」とその他のツールには,JavaベースのWebアプリケーションを開発するためにSpring Framework,またオープンソースのWebアプリケーション・フレームワークApache Strutsのサポートが追加される。

 これらの環境で作成されたアプリケーションは,同社のWebLogic Serverサーバー上に容易に配備できる。たとえば,ユーザーは,WebLogic Serverコンソールを通じてSpringモジュールの設定と監視ができるようになるという。

 同日,同社CTOのMark Carges氏がJava開発者向けカンファレンスJavaOneの基調講演において,同社のサポート拡張のデモを披露した。デモでは,JavaアプリケーションをApache BeehiveとSpringの両方を利用したEclipseで作成し,Apache Tomcatに配備した。次のステップとして,アプリケーションをBEA WebLogic Serverにリターゲットしてサーバー上の管理コンソールを通じてオープンソース・モジュールにアクセスして見せた。

 先ごろ同社が1000人を超える企業開発者を対象に実施した調査によれば,グローバル2000企業の70%以上がひとつまたは複数のオープンソース・フレームワークを利用しているという。また最大28%が開発環境においてアプリケーション・サーバーを利用していることも明かになっている。

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