ドメイン名やIPアドレスの管理を行っている非営利組織ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は,トップ・レベル・ドメイン(TLD)「.net」の運営を担う次期レジストリとして,引き続き米VeriSignを指名した。ICANNが米国時間6月9日に明らかにした。

 同時に,ICANNは,Verisign社と今後6年にわたって.netのレジストリを運用する契約を締結したことを発表した。現在VeriSign社が.netに関して交わしている契約は6月末に期限が切れる。

 今回の次期レジストリ公募には,Verisign社のほかにも,日本レジストリサービス(JPRS)と米NeuLevelの合弁会社Sentan Registry Services,アイルランドのAfiliasなど4社が候補として名乗りを上げていた。

 次期レジストリの選定プロセスは,ICANNから委託された米Telcordia Technologiesが評価を実施。4月には,「応募した5社はすべて.netのレジストリを運用する能力はある」としながら,現レジストリのVerisign社を1位と評価するランキングを発表していた。

◎関連記事
ICANNが「.net」の次期レジストリの選考結果を発表,米VeriSignが有力
米VeriSign,「.net」レジストリ業務の継続担当をICANNに正式申請
ICANN,アダルト・サイト向けsTLD「.xxx」を正式認定
ICANN,新たなスポンサ付きTLDに「.jobs」「.travel」を正式認定

発表資料へ