ドメイン名やIPアドレスの管理を行っている非営利組織Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は,新たなスポンサ付きトップ・レベル・ドメイン(sTLD)としてアダルト・サイト向けsTLD「.xxx」を正式認定した。ICANNが米国時間6月1日に明らかにしたもの。
ICANNは.xxxのドメイン情報を管理するレジストリの候補としてカナダのICM Registryを選び,商業的および技術的交渉に入った。
米メディアの報道(internetnews.com)によると,ICM Registry社は「(.xxxドメインという)アダルト業界向けの特別な領域を設けることで,親や(学校などの)組織はアダルト・コンテンツをフィルタリングしやすくなる」と主張しているという。
また別の米メディア(CNET News.com)は,2004年時点でICM Registry社会長のStuart Lawley氏が「.xxxドメインの使用料を年額75ドル程度にする」と述べていたと報道した。
現在ICANNは,3件のsTLD「.cat」「.post」「.mobi」に関してレジストリ候補との商業的/技術的交渉を進めている。「.asia」「.mail」「.tel-pulver」「.tel-telnic」という4件のsTLD申請については,認定を検討中である。
◎関連記事
■ICANN,新たなスポンサ付きTLDに「.jobs」「.travel」を正式認定
■ICANNの新しいsTLD選出プロセス,「.post」,「.travel」が交渉段階に入る
■Webフィルタリング・ソフトを活用する
■「有害サイトなどの不安から,子供のネット利用を監視する親は95%以上」,米調査より
■子どもにインターネットをどう教えるか
■子供のインターネット利用に不安はあるものの,3割以上の家庭で「ルールなし」――PNSとトレンドマイクロ
■「2007年の欧州有料コンテンツ市場は,現在の4倍以上の約32億ユーロ規模に」,米調査
■ドメイン名の総元締めICANN,「巨大な権限」と「閉鎖性」に非難の声
[発表資料へ]