米Intelは,ブレード・サーバー向けボード規格「Advanced Telecom Computing Architecture(AdvancedTCA)」対応の新製品を米国時間6月7日に発表した。新しく発表されたブレードの3モデルと関連技術は,製造業者とサービス・プロバイダがIP Multimedia Subsystem(IMS)機器とサービスをより柔軟に構築するのを支援する。

 新しく発表されたAdvancedTCA対応のブレードの「Intel NetStructure MPCBL0010 Single Board Computer」,「同IXB28504xGbEFS Secure Packet Processing Blade」,「同MPCMM0002 Chassis Management Module」は,きょう体に装備可能。IMSプラットフォームに必要とされるパフォーマンス,セキュリティ,管理機能を提供する。IMSアプリケーション向けに設計されているが,固定/無線ネットワーク管理といった他のネットワークにも利用できる。

 AdvancedTCA規格は,高速接続技術,次世代プロセサといった最新技術を組み込み,キャリア・グレードの通信システムを実現させる仕様群。IMSアーキテクチャは,AdvancedTCAのようなモジュラ型通信プラットフォーム上に構築される機器を定義する。ネットワークから通信とメディア・サービスを別々に管理可能になるため,サービス・プロバイダは,固定/無線ネットワークの両方で新しいサービスの追加,削除,拡張が容易に可能になるという。

 また,同社は,2.80 GHzの64ビットXeonプロセサ2基を搭載する高性能シングル・ボード・コンピュータの技術詳細も明らかにしている。同コンピュータは7月にサンプリング出荷が予定されている。

 NetStructureのシングル・ボード・コンピュータ「MPCBL0010」の価格は3200ドル。90日以内に出荷が予定されている。パケット・プロセッシング・ブレード「IXB28504xGbEFS」は1万2299ドルで9月に出荷される。シャーシ・マネージメント・モジュール「MPCMM0002」は,1222ドルで現在出荷されている。

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