米IBMと米Intelがブレード・サーバー用プラットフォーム「IBM eServer BladeCenter」の設計仕様を公開する取り組みを米国時間9月2日に開始して以来,現在までに100社以上が参加した。IBM社が12月17日に明らかにしたもの。

 この取り組みを通じ,両社はBladeCenterの仕様をロイヤルティ・フリーで提供する。これにより,ハードウエア・ベンダーはBladeCenterと互換性のある製品をこれまでより容易に開発できるようになるという。「BladeCenter互換のネットワーク・スイッチ,アダプタ・カード,アプライアンス,通信ブレードを開発するハードウエア・ベンダーの活動を支援する」(両社)

 さらに両社は,設計ガイドラインと実習講座の提供,有料技術サポートなどを用意し,開発作業を技術面でも支援していく。

 主な参加企業としては,米EmulexがBladeCenterで高速SAN接続を利用可能とするファイバ・チャネル対応のホスト・バス・アダプタを,Ranch Networks社がIP電話サービス・プロバイダ向けのネットワーク制御用オプション・ブレード装置を開発している。

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