スペインのPanda Softwareが,マルウエアに関する調査結果を現地時間4月27日に発表した。それによると,Panda社が2005年第1四半期に検出したマルウエアのうち,60%をスパイウエアとアドウエアが占めたという。
次に多かったのはトロイの木馬で,約18%。マルウエア全体に対する割合は高くないが,新種マルウエアの42%をトロイの木馬が占めており,「最も種類が豊富」(同社)。なお,トロイの木馬の5%は,感染したパソコンにスパイウエアなどをダウンロードする「ダウンロード型」だった。
そのほかのマルウエアは,ワームが11%,バックドア型トロイの木馬が2%,ダイヤラが0.3%。
また同社は,フィッシングに関する調査も行った。2005年第1四半期は,フィッシングが毎月20%の割合で増えたという。
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