米Novellは中国で現地時間4月27日に,中国市場におけるLinux普及に関して中国のシステム・ソフトウエア会社China Standard Software(CS2C)と提携を結んだことを明らかにした。

 Novell社とCS2Cは,技術およびサービス提供とマーケティングで協力体制を敷き,中国市場でのLinuxの普及促進を図る。「中国の企業,公共機関,消費者は,先進のLinux技術,大企業クラスのLinuxサービス,地域およびグローバル規模のサポートを利用できるようになる」(両社)

 両社は共同で,中国市場に特化したLinux付加価値製品のプロモーションを進めるほか,Linux製品および技術のローカライズも行う。製品および技術トレーニングや顧客サポートを提供し,マーケティングや宣伝活動を展開する。

 「中国は,Linuxの開拓市場として注目を集めており,当社にとって非常に重要な市場だ。当社は同国への投資を増やし,中国政府機関や中国企業およびパートナと密に協力している」(Novell社アジア太平洋事業バイス・プレジデント兼アジア担当マネージング・ディレクタのSen Ming Chang氏)

◎関連記事
米Novellが大規模Linuxシステム向け戦略を発表,オープンソースのグループウエア「Hula」など開発へ
米Red Hatが中国法人を設立,学生向け無料Linux講座や各種ソリューションを提供
中国のLinux大手Red Flagがオープンソース推進団体OSDLに参加
中国情報産業部と米Freescale,Linux製品の評価システムを開発する研究所設立へ
日中韓がソウルでオープンソース推進会議を開催,協力対象分野と担当国を決定
韓国電子通信研究院がオープンソース推進団体OSDLに参加
「2008年のLinux関連市場は357億ドル規模」,OSDLが米調査を引用
米RealNetworks,Linux向け「RealPlayer 10」のバンドル販売で中国Red Flagと提携

[発表資料へ]