米Mozilla Foundationは,オープンソースWebブラウザ「Firefox」用のセキュリティ・パッチを公開した。Mozilla Foundationが米国時間3月23日に明らかにしたもの。Mozilla FoundationのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 このセキュリティ・パッチは,セキュリティ企業の米Internet Security Systems(ISS)の指摘したぜい弱性を修正する。適用すると,Firefoxのバージョンは1.02になる。

 「ユーザーにソフトウエアを受け入れてもらうために,我々は潜在的なぜい弱性に対するパッチ提供を率先して行う必要がある。今回のパッチで修正するバグはまだ悪用されていないが,迅速に対応することができた」(Mozilla Foundation技術担当ディレクタのChris Hofmann氏)

 バージョン1.02の対策内容は以下の通り(Mozilla Foundationの情報掲載ページ)。

・特権付きXML User Interface Language(XUL)のドラッグ&ドロップ・ローディング

・Firefoxサイドバー・パネルからのコード無断実行

・Netscape拡張2解釈時のGIFヒープ領域オーバフロー

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Hofmann氏は「GIFに関するぜい弱性は,Netscapeから引き継がれたアニメーションGIF用コードにバッファ・オーバフローの問題があったため」と説明したという。

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