米Mozilla Foundationは米国時間2月23日に,Webブラウザ「Mozilla」や「Firefox」などの開発進行状況について明らかにした。同社が2月14日に行った会議の内容を公開したもの。

 Mozillaのバージョン1.8ベータ版は,トランク(trunk)でのセキュリティ修正を行ったのち,リリースしてフィードバックを募る予定。セキュリティ修正は2点。ブロッカーは23件あり,うち11件は承認済み。

 Firefoxのバージョン1.0.1は,Mozilla 1.8ベータのあとにリリースする。懸念材料は,「Microsoft VM」のJavaアプレット読み込みにおける脆弱性を悪用するトロイの木馬「ByteVerifier」で,スタート・ページで警告を表示するなどの対応策を話し合ったという。「米Sun Microsystemsが重要なアップデートを行うべき」(Mozilla Foundation)

 ちなみにMozilla Foundationは,PDA向けMozillaブラウザ「Minimo」の「Windows CE」対応版の開発を進めており,開発担当者のDoug Turner氏が,2月16日に「ポーティング自体はほぼ完了している」とのコメントを,ニュースグループ・サイトに投稿している。米メディアの報道(CNET News.com)によると,Windows CE対応版は今夏リリースの見込み。なお現行のMinimoは,Linuxのみサポートする。

 また,Mozilla Foundationはセキュリティ強化に向け,セキュリティ関連の人材を採用する予定である。

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