韓国LG ElectronicsとカナダのNortel Networksは,韓国と世界の市場向けに通信機器とネットワーキングソリューションを提供する合弁会社を設立することで了解覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に署名した。両社が現地時間1月24日に明らかにした。

 提案されている所有権が50対50の合弁会社の枠組みは,ソウルにおいてLG Electronics社CEO兼副会長のS.S. Kim氏とNortel社の社長兼CEOのBill Owens氏によって発表された。

 Bill Owens氏は,「世界的な通信プロバイダになるためには,市場シェアと競争をアジアに拡張することが絶対に必要である。世界クラスの企業との関係の設立は重要なステップである」とコメントしている。

 韓国市場は急成長しており,特に第3世代(3G)携帯電話機器の市場はその傾向が強い。Nortel社は,合弁会社を通じて同社の光,無線,有線製品を企業顧客に販売を予定している。

 合弁会社は,ハードウエアとソフトウエアを韓国とその他のアジア太平洋地域の通信業社向けに製造する。同合弁会社の最終的な条件は,同年第2四半期に取り決められる予定。提案では, Nortel社が合弁企業株式の全体の50%プラス1株を所有することになっている。

 Nortel社は,同月20日に中国のChina Putian(中国普天情報産業)と,第3世代(3G)携帯電話の合弁会社を設立する計画で,枠組み協定書に署名している。両社は中国市場に向けた3G携帯電話機と関連製品の研究開発および製造販売に取り組むとしている。

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