カナダのNortel Networksと中国のChina Putian(中国普天情報産業)は,第3世代(3G)携帯電話の合弁会社を設立する計画で,枠組み協定書に署名した。両社が中国で現地時間1月20日に発表したもの。中国市場に向けた3G携帯電話機と関連製品の研究開発および製造販売に取り組むとしている。

 今回の協定は,2004年6月に署名した拘束力を持たない覚書(Memorandum of Understanding:MOU)をもとに締結した。両社は協議を進め,2005年6月30日までに,最終合意に達する予定である。

 新たに設立する合弁会社は,名称を「Putian-Nortel Networks Telecommunications Equipment」とする。湖北省武漢に本社を置く見込み。TD-SCDMAおよびWCDMA製品をはじめ,関連ネットワークのエンジニアリングおよび最適化サービスに焦点をあてる。China Putian社が所有権の51%を,Nortel社が49%を保持する。

 China Putian社社長のXing Wei氏は,「両社が協力することにより,急成長する中国の無線市場で膨大な事業機会をつかむ態勢を整え,3Gサービスの国際化を促進することができる」と述べた。

 「今回締結した協定は,中国通信業界の発展を促すという当社の取り組みを押し進めるものだ。両社が互いのリソースと知識を最大限活用するほか,既存の顧客と中国の見込み顧客に実用的なサービスを提供する能力を強化する」(Nortel社社長兼CEOのBill Owens氏)

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