米Motorolaは中国にアプリケーション開発センター「Application Center of Excellence(ACOE)」を開設した。同社が中国で現地時間5月27日に明らかにしたもの。同センターは,新たな無線データ・サービスの開発に向けた専門リソースを提供し,「通信事業者による第3世代(3G)アプリケーションの評価とネットワークとの統合を支援する」(Motorola社)としている。

 Motorola社中国事業インフラ担当ジェネラル・マネージャ兼コーポレート・バイス・プレジデントのRuey Bin Kao氏は,「無線データ・サービスは通信事業者に売り上げ増加の機会をもたらす」と述べ,「ACOEの目的の一つは,通信事業者とサード・パーティのアプリケーション開発者が協力し,革新的なサービスを構築できるよう支援すること。トータル・ソリューション,プラットフォーム統合,コンテンツおよび新サービス開発のための専門知識を提供し,通信事業者がエンド・ユーザーに喜ばれるサービスを展開できるようにする」と説明した。

 また同センターでは,品質管理,エンジニアリングおよびロジスティクス・サポート,販売とマーケティング・チャネルも提供する。

 Motorola社はこれまで,製造および研究開発施設の建設で中国に総額34億ドルを投資しているという。1993年に最初の研究開発センターを開設して以来,現在では19のセンターを抱え,1600人以上の研究開発エンジニアを擁する。

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