米Microsoftのインターネット事業MSNは,インディーズ系ミュージシャンのコミュニティ「「GarageBand.com」と提携することを米国時間11月16日に明らかにした。提携により,同社オンライン音楽販売サービスの「MSN Music」からインディーズ系ミュージシャンの楽曲が提供されるようになる。

 MSN MusicがホストするGarageBand.comサイト「MSN Music GarageBand」では,GarageBand.comのいくつかのジャンルに渡るアーティストの楽曲とコンテンツを提供する。音楽ファンは,GarageBand.comが抱えるインディーズ系ミュージシャンの楽曲購入とともに,無償で提供される楽曲の試聴により新しいアーティストの発掘が可能になる。

 同サイトでは,GarageBand.comからの情報とともにそれぞれのアーティストのページも用意する。また,リスナーによるレビューをもとにしたジャンル別トップ・ランキング・リストが提供される。

 MSN Musicは,まず最初にGarageBand.comがMP3.comのアーカイブから復元させた15万曲の提供を予定している。同アーカイブをリンクさせることにより,MSNは世界最大規模の法的な無償音楽のソースになるという。

 また,数ヶ月以内にGarageBand.comのライブラリから10万を超えるインディーズ系ミュージシャンによる楽曲が追加され,「GarageBand.com Radio」から同サイトのトップ・ランクに入った楽曲がオンエアされるようになる。

 MSN Musicは,新人インディーズ系アーティストにスポットライトを当て,音楽ファンが新しいミュージシャンを開拓するのを支援する。それぞれの紹介アーティストから1曲が無償トラックとして提供され,アルバムは,アーティストのカスタム・ページから購入できる仕組みとなっている。

 「MSN Musicは,GarageBand.comのアーティストが将来のキャリアのためにもっとも必要とするものを提供する。それは,大衆への露出である。MSNのインディーズ系音楽の促進への取り組みは,アーティストと音楽ファンの両方に音楽ビジネスの移行に向けたインターネットの真の可能性への理解をもたらすだろう」(GarageBand.comのCEOのAli Partovi)

◎関連記事
米Microsoft,オンライン音楽販売サービス「MSN Music」を正式に開始
米Microsoft,デジタル家電を標的に「Windows XP Media Center Edition 2005」を発表
米Apple,「iTunes Music Store」のアフィリエイト・プログラムを開始
「デジタル音楽サービスを利用する消費者が増加,違法ダウンロードは減少」

発表資料へ