米VMwareは,サーバー向け仮想マシン・ソフトの「VMware GSX Server」の価格引下げを米国時間11月11日に発表した。価格は,2CPUライセンスで従来の2500ドルが1400ドル,最大32CPUまで対応するライセンスが2800ドルとなった。これまでは,4CPUサーバーが5000ドル,8CPUサーバーが1万ドルだった。

 Vmware社マーケティング担当副社長のMichael Mullany氏は,「同製品は,多くの顧客にとって仮想インフラの導入の出発点であり,われわれは,GSX Serverを企業のITにとってより魅力的な製品にすることを目標としている。また,同製品のユーザー企業は,企業全体に仮想インフラを導入する準備ができた時に,データ・センター級の『VMware ESX Server』にシームレスに移行することができる」と説明している。

 今回の価格引下げは,同製品がより多くのユーザーに利用されるようになることを狙っていると説明しているが,米Microsoftが先ごろリリースした「Virtual Server 2005」に対抗したものだと考えられる。Microsoft社のサーバー向け仮想マシン・ソフトウエアは,最大4CPUに対応するStandard Editionの価格が499ドル,最大32CPUに対応するEnterprise Editionの価格が999ドルに抑えられている。

 GSX Serverのすべての機能を試すことができる30日間限定の試供版は,Vmware社のWWWサイトから無償でダウンロードできる。

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